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塩原 志織

設計アシスタント・コーディネーター

夢は自然素材を使った自分の理想のアトリエを作ること。お客様へのよりよい提案と夢の実現のため一歩ずつ成長を

建築に興味を持つようになったのは、中学生の頃。実家の新築にあたり、建築士である父が設計した家づくりを間近で見たことが原点です。もともとデザインにも興味があり、高校卒業後は短期大学に進学して建築を学びました。

卒業後は、自然素材の家づくりに取り組む松本市の建築会社に就職。設計アシスタントとして働くなかで大切にしてきたことは、お客様に寄り添う姿勢です。特に意識していたのは、お客様に心を開いてもらえるためにも自分から壁をつくらないこと。そのためか、よくお客様から「話しやすい」「自分の悩みを伝えやすい」と言っていただいたことが、今も印象に残っています。私自身、堅苦しい雰囲気が苦手なので、なるべく「オープンに話してもらいたい」との思いが実った結果ではないかと感じています。

そして、5年半ほど働いた建築会社を退職し、生まれ育った飯山市に帰郷。新たな就職先として父の知り合いから紹介されたのが、前職と同様に自然素材を使った家づくりをしている田中建築でした。

「社員の皆さんが和気あいあいとしていて仲がいいな」

初めて訪れた社内でそんな印象を受けたこと、そして、お客様を第一に考える社長の人柄にも惹かれたことが入社の決め手でした。

入社3年目の現在は、設計アシスタントとして電気の配線図の作成や図面の整備などを行うほか、インテリアコーディネーターとして、住宅の外観や内装の床の色、クロスの種類、お風呂やキッチンといった水回りのセレクトなど、お客様に対して幅広いアドバイスとご提案をしています。お客様のイメージを明確にするために、専門のソフトを使ってCGでお見せすることも。多くの方にとって、家づくりは人生に一度にして初めてとなる大きな買い物です。だからこそ少しでもお役に立てるよう、流行にはアンテナを張り、私の経験上の話をさせてもらうなど、常に親身になって初心に帰るような気持ちで取り組んでいます。

「塩原さんにお任せしてよかったです」「塩原さんのセンスに信頼を置いています」

今では、そんな言葉をかけられることも増えました。それが仕事のやりがいであり、もっと頑張ろうと思うモチベーションにつながっています。その反面、お客様とは必ずしも好みが一致せず、ときにはやりたい方向性が合わずに意見し合う場合も。それでも、あくまでも住むのはお客様。私が住みたい家にならないように心がけつつ、専門的なアドバイスも伝えることでお互いに理解し合い、最終的にお引き渡しの際は泣いて喜んでくださる方もいるのが、難しくも面白いこの仕事の醍醐味です。

なかでも私が得意とするのは、白を基調にしたナチュラルでシンプルな内装に、カーテンなどのインテリアで変化を楽しんでもらうご提案です。特に好きなのが照明を選ぶこと。例えばベッドサイドのテーブルに置くランプも、傘のかたちや素材によって光の広がりが変わり、それによって壁紙の色の見え方も変化します。組み合わせによっていろいろな見せ方ができるのも、この仕事の魅力だと感じています。

「あのお客様はこういうデザインが好きかな。この照明がかわいいから、次回提案してみようかな」

そんなことを考える時間も楽しく、実際に提案がハマったときのうれしさはひとしおです。

目下の目標は、照明コンサルタントの資格を取得すること。さらに、将来の夢として掲げているのが、自分の理想の家を建てることです。

「自然素材を使い、自分のアトリエとなる家をつくりたい」

それが、昔からの夢でした。今は経験を重ね、少しずつつくりたい家のイメージがかたちになってきています。一方で、少し前に結婚し、住まいの拠点が飯山市から長野市へと移ったりと、暮らしに変化が生まれました。自分の理想の家づくりを夢見つつ、私生活も充実するよう、着実に成長しながら楽しく仕事に励んでいくことがこれからの展望です。

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