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内記 拓也

大工

お客様と直接接する仕事のやりがいを求めて異業種にチャレンジ!営業職から大工へと転身

「もっとお客様と直接ふれあい、人のためになる仕事がしたい」

そう思って、7年半ほど働いた製造業から転職した田中建築。妻の後押しもあり、面接時の社内の雰囲気のよさにも惹かれ、全く未経験の建築業界で入社当初は営業として働いていました。

しかし、もともと小学生の頃から大学まで約15年間、野球をやっていて体を動かすのが好きだったこと、また、営業として家づくりの基本から学ぶために施工現場も多く見学に行かせてもらったこともあり、大工の仕事に興味をもちました。そこで、専務の大川さんに相談したところ、

「それなら大工をやってみないか?」

そう言っていただけました。本当に建築の知識はゼロでしたが「できるならやりたい!」と話し、営業から大工へ転属させていただきました。

今は大工になって1年半。棟梁の中曽袮さんの下で、1年先輩の大工である山田さんとともに学んでいます。全くの素人で手探り状態だったため苦労も多く、今でも「自分にできるのかな」という不安と「少しは成長しているのかな」という実感の連続ですが、いろいろな絡みや材料の取り合いなど、一度やっただけでは覚えられないことは繰り返しやり続けるしかないと思っています。

特に難しいのが正確性。板の貼り合わせなど、正しく寸法を取って柱などに当てて合わせながら削っていくような精度を求められるところに苦慮していますが、努力していくしかありません。先輩方や業者さんが現場でまず気にかけるのも、そういったクオリティの部分。指摘を受けることも多々あります。

「職人さんの目はごまかせないな。時間がかかっても正確さは大切にしていかないといけないな」

そんな思いで日々仕事に取り組んでいます。また、現場ではさまざまな職人さんと関わり、いろいろな方法で教わる分、それぞれのやり方の違いに戸惑うこともありました。でも今は、教えてもらったやり方を自分なりに試し、一番やりやすい方法を見つけていこうとプラスに考えています。社員大工だけでなく常用大工さんもいるので、恵まれた環境で勉強ができていると実感しています。

そうしたなかで、異業種から転職した先輩の山田さんの存在は心強く、よく仕事を教えてもらっています。

それに、難しさと厳しさが伴う仕事ではありますが、家ができていく過程がわかるのは楽しくやりがいがあります。前職は部品の製造だったため、自分の手がけた仕事の最終形がわからず、達成感が得づらい環境でした。それに対して家づくりは実際に完成形が目に見える醍醐味があります。

「しんどいこともあるけど、なんだかんだで楽しいな」

それが今の率直な思いで、改めて転職して大工になってよかったと実感しています。これからもっと仕事を覚え、1から最後までやりきることができれば、さらに達成感が得られると思います。また、田中建築は木を使った内装が多いのも楽しく、壁紙や塗装など、さまざまな業種の職人さんたちの仕事ぶりを間近で見るのも「すごいな」と感心しています。

最近の自分の仕事で印象に残っているのはウッドデッキを作ったこと。何度か作らせてもらいましたが、いずれは自分の家にも自作できたらと思っています。自らの手で自宅を改修できるのも大工の魅力です。

そのためにも、とにかくまずは仕事を覚えること。中曽袮さんの仕事を見ていると、さまざまな現場の対処にもいろいろな引き出しを持っていて目を見張ります。そんな姿をめざし、どんどん経験を重ね、早く独り立ちして会社に貢献することが目標です。自分で選んだ道だからこそ、野球で鍛えた根性で苦労も乗り越えていきたいです。

家族の存在も仕事の支えになっています。休日はふたりの子どもと遊ぶのが日課で、最近は上の子が自転車を乗りはじめたので、追いかけまわって大変ですが楽しんでいます。

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