スタッフ・パートナーSTAFFS PARTNERS
渡部 恵
コーディネーター

昔から好きだったインテリアの仕事を再び。人生最後のチャレンジの気持ちで田中建築へ
両親が設計士で、子どもの頃から家づくりが身近にありました。父が設計を担当する現場について行ったり、自宅に出入りするさまざまな業者さんと顔を合わせたり。また、母の実家が材木屋で、新築の木の匂いも大好きでした。次第にインテリアに興味が湧くようになり、高校卒業後は建築系の専門学校に進学。その後、新卒で長野市内の内装関係の会社に入社しました。担当したのは、カーテンと内装です。お客様とのコミュニケーションを大切に、家づくりのイメージを丁寧にヒアリングし、現場で採寸をして製品を発注するなど、一通りの仕事を担当しました。内装は特にパターンが幅広く、多くの種類があります。お客様も迷われるなかで、どれだけ良いアドバイスができるか。自分の知識量がものを言うからこそ、メーカーの展示会などにも積極的に足を運んで時代の傾向を学ぶことを心がけていました。
「提案されたカーテンがイメージ通り」「内装をお願いしてよかった」
そんなお褒めの言葉をお客様からいただいたときはうれしかったです。また、両親が設計した住宅の内装とカーテンを担当したことも。良い思い出として印象に残っています。
そして9年ほど働き、結婚。仕事は大好きでしたが、転勤族の夫に伴って神奈川県に移住するために退職しました。その後、2人の子どもが生まれ、しばらくは育児に専念。さらに夫の転勤で、群馬県、茨城県へと移り住んでからも一生懸命に子育てをしました。キャラ弁も作り、人並みに育児を経験(笑)。そして「もうここまで育ったら大丈夫」というくらいまで子どもたちが成長した頃、ずっと抱いていた「また働きたい」という思いを叶えようと、仕事に復帰しました。
「自分の特徴を生かせるのはインテリアしかない」
そんな気持ちでパートとして就職したのが、インテリア用品小売業のニトリです。10年以上の仕事のブランクがあったので、働きながら少しずつでも必要なスキルを身につけようとインテリアの展示会などに足を運び、インテリアコーディネーターの資格を取得をめざしてオンライン講習会も受講しました。子どもがちょうど受験勉強中だったこともあり、一緒に頑張りました。
こうしてニトリで5年ほど働き、子どもたちがそれぞれ、高校、中学へと進学するタイミングで、いよいよ夫婦の地元である長野市に住まいを定めようと帰郷を決断。次第に高齢になる親の心配もあったことから夫婦で話し合い、夫は単身赴任のまま、2023年に私と子どもたちは長野市に移り住んだのです。そして、将来を見据えた仕事をしたいと思っていたところ、新卒で働いていた内装の会社に声をかけてもらい再就職。ところがしばらくして別部門の食品関係の仕事に異動になったことから、40代半ばという年齢に不安はあったものの「大好きなインテリアの仕事に戻りたい」と転職を決意しました。実は思い立ったら即行動するタイプ。
「きっとこれが人生最後の転職。だったら後悔したくない。自分に正直に、やりたい仕事をやろう」
そう覚悟を決め、インターネットで探して出合ったのが田中建築です。自然素材の木の家づくりに惹かれてホームページを読み込むと、社長が信念をもって一人ひとりのお客様に寄り添い、成長し続けている会社であるとわかりました。また、個々のスタッフのレベルの高さも感じました。
「すごくいい会社だな。最後に勤めるなら、こんな会社に入りたいな」
そんな思いに駆られつつも、募集があったのはコーディネーターの仕事。前職では内装とカーテンしか扱っておらず、年齢も年齢なので不採用になる可能性もありましたが「それならそれで仕方ない」と思い切って応募しました。無謀なチャレンジャーです(笑)。二度の面接を通じて社長とさまざまな話をし、夫が単身赴任であることや、子どもの部活動に送迎が必要なことなども相談したうえで採用していただけました。仕事の経験面については、社長から「頑張るしかない」と言われましたし、私自身も「雇っていただくからには必死でやるしかない」と腹をくくって入社しました。
現在は入社数カ月。水回り設備の提案を任され、ヒーヒー言いながら必死で勉強しています。コーディネーターの先輩である塩原さんの打ち合わせに同行することも。塩原さんのように設計まで全て把握するにはあと何年かかるのかと気が遠くなりますが、段階を踏んで学んでいきたいと思っています。
それでも今は本当にやりたかった仕事に就くことができ、その一部だけでも担えていることがすごくうれしく、やりがいを感じています。モデルハウスや見学会で田中建築のさまざまな家を見るのもワクワクします。
目下の目標は、皆さんに迷惑をかけずに水回り設備の提案やアドバイスが一人前にできるようになること。そして将来的には、自宅のインテリアを自分好みにつくり込んでいくことが目標です。古民家が大好きなので、勉強をしながら自分の家と重ねて取り組んでいけたらいいなと夢が膨らみます。
ちなみに、プライベートでは着物が好きで、子どもたちの卒業式には自分で着付けた着物で出席しました。着物も小物のコーディネートが面白く、古い着物を今風にアレンジしたりと親しんでいます。ほかに、週1回のママさんバレーにも参加。もともとバレーボール部で、茨城ではソフトバレーをやっていましたが、地元に戻ってきてからは昔やっていた通常のバレーボールの集いに誘われ、今は筋トレも励んでいます。気持ち的に今は第3の人生。公私ともにチャレンジしています。