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アドバイザー 齊藤 芙悠子

2024.03.22

地鎮祭体験記

こんにちは。
おかげさまで創業75年。
自然素材の木の家専門店 田中建築株式会社 
アドバイザーの齊藤 芙悠子です。

先週末は地鎮祭を行いました。私は人生で初めての地鎮祭で、印象的な経験をさせていただきました。実家の敷地の中にご夫婦とお子様のお宅を新築するお客様で、ご家族皆様とおじい様おばあ様がご参加くださいました。神主様は歩いてすぐの神社の神主様で、普段からのお付き合いが感じられるほのぼのとした雰囲気。お施主さんであるご主人様もご家族の皆様も、はじめての儀式での動作にすこし緊張したご様子もありながら、神主さんに教えていただいて神妙な面持ちでしっかりとお参りなどするお姿を、おじい様おばあ様が温かく見守る、お家づくりのスタートに相応しい式となりました。

最近では地鎮祭や上棟式といった、お家づくりの中の神事や儀式は、なさらない方も増えてきているそうですが、田中建築ではお家づくりの大切なステップとして実施させていただいています。お客様ご家族にとっても、お家が建った後も記憶に留まるイベントとして刻んでいただくことができるのではないかと思います。

それでは地鎮祭には、どんな意味があるのでしょうか。ちょっと調べてみました。

「地鎮祭」と書いて一般的には「じちんさい」と読みます。「とこしずめのまつり」とも呼ばれるそうで、なんだか一気に厳かで有難い雰囲気が感じられますね。古くは日本書紀(奈良時代720年に書かれた日本最古の歴史書)に「鎮祭」が執り行われた記録が残っているそうで、日本人が昔々から、建物(当時は宮殿)を建てる際に祈りを捧げ、工事の無事を祈願してきたことが窺われます。神式と仏式があるそうですが、現代では神式が多く見られます。神様にお供え物をし、祝詞(のりと)をあげ、お浄めをして工事の無事を祈るという意味は時を超えて昔から変わりません。

神様を日のあたる南向きの祭壇にお招きするよう祭壇を設け、四方にしめ縄を張ります。四隅には笹を飾り、しめ縄には四手(しで 紙垂とも書く。紙を細長く切って下げる)を垂らします。神様が降臨する穢れのない空間を準備させていたく意味があります。祭壇には5つの三宝(さんぼう)という台つきのお盆を準備し、お酒・お魚(鯛や鱒)と昆布やワカメなどの海の幸・土の下に実る根野菜(大根やニンジンなど)・土の上に実る野菜(トマトやナス・きゅうりなど)・山の幸として果物・塩・お米・お水をお供えします。

神事の流れはおおまかに、参加者やお供え物を清め、神様に降臨いただき、祝詞を上げて神様に、ここにお家を建てますとお伝えし、土地のお清めをします。続いて鎌・鍬・鋤を使った儀式を行いますが、これには家を建てるために土地を整え、鎮めるという意味があるそうです。工務担当者・お施主様・施工会社代表が順に行います。そのあと玉串(たまぐし)を神様に捧げ、工事の無事を願う祈りを神様にお伝えします。そして神様にお帰りいただくと儀式は完了します。

今回は、建築のために庭の柿の木を切るため、木の神様にも切らせていただくことをご説明し天へお帰りの後も見守っていただけるようお願いする儀式も執り行っていただきました。こちらの儀式はずっと家と庭を守ってきたおじい様おばあ様が神様にお願いし、次の世代へと守り続けてきた、家族と土地が変化していくことを感じられる儀式となりました。きっと2つの儀式がご家族皆様の心に、新しいお家とともにこの日の出来事が記憶される、大切な家づくりの1日になったことと思います。

私たち田中建築株式会社は、 「家づくり」を「幸せづくり」にするという信念があります。

それを実現するための方法は、生涯に渡るお金の計画を立て実行すること、
自然素材を使ってデザインされた高性能な木の家を建てることだと信じています。
同じ志を持った協力業者と共に お客様の思いに寄り添う、顧客密着の工務店です。

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