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家づくりのこと

2021.01.22

新築住宅をご検討されている方へ!和室の間取りの考え方とは?

新築を建てる際に、多くの方にとって、その間取りはお悩みの点かもしれませんね。
なぜなら、玄関や階段の位置、水回りの動線など様々なことを考慮しながら決める必要があるからです。
その中で、和室を設けるかどうかといった点も重要なポイントの1つです。
今回は、和室のメリットや配置のコツについてご紹介します。

□和室のメリット・デメリットとは?

では、新築に和室を設けるメリットやデメリットには何があるのでしょうか。
ここで詳しく確認しておきましょう。

まず、和室の大きな特徴は畳を床に敷くことです。
その際に寝そべったり、い草の香りを嗅ぐことでリラックスできるポイントはメリットの一つと言えます。
い草は、香りにリラックス効果があるだけでなく、湿度を保つ効果があります。

また、フローリングのように硬くないため、お昼寝空間として使えるかもしれませんね。
さらに、その硬すぎない素材はお子さんが寝転びながら遊べるため、安心して利用できるスペースになります。

次に、アイロンなどの家事に使えるといったメリットです。
取り込んだ洗濯物を畳んだり、衣服をアイロンがけをするスペースとして有効利用できます。
畳の広い面積を使うと、洗濯物を畳みやすいかもしれませんね。

そして、和室は冬が寒くなりすぎないといったメリットがあります。
畳の内部には断熱材が入っており、底冷えしません。
また、本格的な和室の障子は気密性が高く、二重サッシのような働きをしています。
そのため、窓からの寒さを防ぐ効果があります。

次にデメリットについて見てみましょう。
まず一つ目にメンテナンスが必要な点です。

和室に設置される畳やふすまはメンテナンスサイクルが短いとされています。
例えば、畳のい草がすり減ったら、裏返しや表替えなどを行ったり、畳床も10年おきに交換しなくてはなりません。
また、和紙でできている襖や障子は傷つきやすく、破れやすいのでメンテナンスする頻度は洋室に比べて高くなります。

この他にも、日当たりが良いと日焼けするのもデメリットの一つと言えます。
自然素材を使った和室では日当たりが良い南側などでは特に、色むらが出て目立つケースがあります。

□和室を使う目的とは?

以上のように和室のメリット・デメリットを把握したら、ここで和室を利用する目的について確認しておきましょう。
この部分を明確にしておくことで、和室が自分の家に必要かどうかがはっきりするかもしれません。

まず、考えられる目的の1つに客間として使うことが考えられます。
誰かが泊まりに来た際に、和室があると万が一のケースに対応できるかもしれませんね。

また、親御さんと将来一緒に住む場合も目的の1つとして考えられます。
これは同じフロアですべて完結できるため、歳を重ねられた際に便利になることが重要なポイントです。

昼間は洗濯物をたたみ、アイロンがけを行う家事スペースに、夜間は敷布団で寝るスペースにするといったように、様々な作業を和室で完結できます。
そのため、1階の和室で親御さんが寝て、自分は2階の寝室で寝るといった形をとるために和室を設けることもあるかもしれません。

この他にも、和室を子供の遊び場スペースとして有効活用することもあります。
和室を遊び場スペースとして定めておくことで、片付けが簡単になったり、柔らかい畳の素材によって転んでも大きな怪我にはつながりにくいので、安全に遊んだりできます。

□和室の間取りを考えるコツとは?

和室を設ける際はその間取り・レイアウトについて考えなければなりません。
特に、独立した個室にならないように注意しましょう。
例えば、和室をリビングや他の部屋とオープンにつなげることがポイントです。
これ以外にも失敗しない和室の間取り・レイアウトの注意点はあるのでここで見ておきましょう。

まず、洋室につなげる場合には内装の色に注意しましょう。
あまりにも印象の違う部屋と和室をつなげてしまうと、空間の連続性が薄れてしまいます。
間取りを考える際は、統一感を意識してなるべく近い印象のレイアウトを考える必要があります。

次に、洋室との目線の高さの差に配慮しましょう。
和室で床に座る場合と洋室でテーブルに座る場合とでは、目線の高さに差が生まれます。
和室と洋室の間に小上がりを設けるなどして、この差を解消することをおすすめします。

また、和室を広く見せるためのテクニックがあります。
狭い和室の場合は押し入れを吊り押し入れにしましょう。
宙に浮いたような形の押し入れは床が広く見えます。
さらに、このような広さを演出する効果の他にも、この押し入れの下にものを置いたり、地窓を設けることで風通しを良くしたりする効果があります。

□まとめ

まず、和室を設ける際はメリット・デメリット・目的を把握しておきましょう。
また、和室を設ける際にはその間取り・レイアウトを考える必要があります。
他の部屋との統一感や目線の高さなどを考えると良いでしょう。

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