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2023.03.26

埋蔵文化財包蔵地とは

こんにちは。
おかげさまで創業74年
自然素材の木の家専門店 田中建築株式会社
アドバイザーで宅建士の増田竜大です。

埋蔵文化財包蔵地とは、歴史的、文化的価値を持つ建物や文化財が埋もれている場所のことを指します。包蔵地という言葉は、土壌に文化財が包まれていることを表しています。これらの文化財は、人類の歴史や文化を知る上で貴重な情報源であり、発掘や調査が進められることで、その時代の生活や技術、宗教や信仰、そして政治や戦争などに関する多くの情報が得られます。

埋蔵文化財包蔵地は、主に古代遺跡や歴史的建造物、墓地や戦場跡などに見られますが、都市部でも地下鉄の建設などによって出土することがあります。また、自然災害や開発などの人為的な要因によって破壊されることがあるため、保存されることが重要です。

日本では、埋蔵文化財保護法が制定され、国の文化財をはじめとする文化財の発掘や調査、保存についての規定が定められています。埋蔵文化財包蔵地は、法律上は特別保護区域に指定され、発掘や調査には国や地方自治体などの許可を必要とします。

埋蔵文化財包蔵地には、その周辺にある住民や土地の所有者、事業者などに対する管理や調査、保存に関する配慮が必要です。特に、発掘や調査によって土地の利用に影響が出る場合には、関係者の合意を得たうえで進める事が求められます。

埋蔵文化財の存在が確認されている土地を「周知の埋蔵文化財包蔵地」といい、建築工事の際には、規模に関係なく工事着手の60日前までに教育委員会への届出が必要となり、その後、現地調査、試掘へと進められる。また、自治体によっては周知の埋蔵文化財包蔵地に近接する場所でも届出が必要となる場合があるので、確認が必要です。

この試掘により遺跡が存在しない事、あるいは工事が埋蔵文化財に影響しないことが確認できればいいのですが、遺跡が確認され、工事の影響があると判断された場合は大変です。この場合、工事自体の計画を変更するか、工事着手前に本格的な「発掘調査」を行い、文化財の記録を残すことが義務づけられます。発掘費用は、開発者(通常、土地所有者)負担であり、工期も大幅に遅れ、想定外の負担を負うことになります。

周知の埋蔵文化財包蔵地に関しては、自治体のホームページで分布図を確認できるので、調査地が埋蔵文化財包蔵地に近接する場合、必ず、担当窓口で確認するようにしましょう。

 

私たち田中建築株式会社は、「家づくり」を「幸せづくり」にするという信念があります。
それを実現するための方法は、ファイナンシャル・プランの見直しと自然素材をふんだんに使ってデザインされた木の家です。
同じ志を持った協力業者と共にお客様の思いに寄り添う、顧客密着の工務店です。

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