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代表取締役 田中 慎也

2021.09.30

長野市 S様邸 DIYで家づくりに参加

こんにちは! おかげさまで創業72年。 自然素材・木の家専門店 田中建築株式会社です。       長野市で現在建築中のS様邸。キッチンカウンター壁の木工事をするのですが、その木にヴィンテージ加工を施した塗装がご希望とのことでした。当社では、若林塗装屋さんが、現場の塗装一通りをいつも仕上げてくださっています。造作依頼の塗装に関して、当社指定の自然塗料の「いろは」を使う場合、追加料金なしで好きな色に塗装屋さんに塗ってもらうことができます。 現在、SNSで公開している方も多いのですが、新品の木に傷をつけて更に古びた感じに色を重ねるヴィンテージ加工の塗装が流行っています。しかし、当社ではその処理はできません。その旨をS様にお伝えしたところ、自分たちで塗装をするということで作業が決定しました。 ご夫婦で頑張って、手間と労力をたくさん使い仕上げてくれたDIYの様子をお伝えしたいと思います。           施主様がご自身で用意していただいた塗料はこの2種類です。奥様が動画やWeb情報で調べて準備してくださいました!木は杉板を当社で用意しました。思ったより節の少ない杉板が届きました。     初日はこの杉板に白い塗料を施主様が2度塗りをしました。ローラーを使って塗ったそうで午前中できれいに仕上がったとのことでした。       これが1日目に塗った木です。とてもきれいです。私は2日目に作業場に行って写真を撮らせていただきました。         前日に専務が来て、イメージを作ってくれたそうです。こちらの木は杉板の表面を滑らかに削っていない裏面とのことです。少し粗い木目の方が凹凸が出やすいみたいです。こんな感じに仕上がるように、S様ご夫婦で共同作業が始まります。       ご夫婦で一生懸命電動サンダー(やすり)を使って作業を進めます。     電動サンダーを使うことにより、古びた木のイメージを作り上げます。手動より早く仕上げることができます。しかし、この中腰の体勢で何分も作業を行うのはキツイみたいです。S様邸は打ち合わせの段階でキッチンカウンター以外の壁面もヴィンテージ加工の木を貼りたいと言っていました。しかしDIY達人の設計藤村が「気の遠くなる作業です」とアドバイスを入れて、悩んだ末にキッチンカウンターのみとの決断となりました。   この作業をしていた中で奥様が「藤村さんの言うとおりに、このカウンター壁のみにして良かった!15枚でもきつい~!」と言っていました。やはりDIYを得意としている藤村のいう言葉には説得力がありますね。   この作業の後はきれいな新品の板を傷つける作業をします。     藤村が状況を見ながらアドバイスをします。     ホームセンターでサンディングブロックという、木に傷をつける道具を渡しました。藤村が言うにはフォークや桐を使ったり、手芸道具を使うやり方もあるそうです。さらに後日聞いた話ですが、当社に協力大工として来ていただいている赤塚さんの教えなのですが、木の表面を火であぶって、木目を強調させるやり方もあるそうです。このやり方は藤村が赤塚さんに教えてほしいと言っていました。           藤村が試しに板をこすってみたのですが、傷をつけるには、かなりの強い力が必要なようです。       これは大変な作業になります。最初に旦那様がこの作業にチャレンジです。       旦那様の力ですと、きれいな傷をつけることができました。しかし、男性でもかなりの力が必要だということが分かりました。     傷をつける道具の中はスポンジの堅いような部材だったのですが、工場にあった木の切れ端に入れ替えて作業をすることにしました。木の方が堅いので傷はつけやすくなりました。奥様も一緒に頑張って木に傷をつける作業をしました。       次に傷ついた箇所を全体的に確認して、茶色の塗料を塗ってヴィンテージの木目に近づけます。       この茶色の塗料を広げて木に濃淡をつけます。         こんなに素敵なヴィンテージ加工の木に仕上がりました。私も最初の塗装を見ていたので新品の木がこんな感じに変化することにびっくりしました。朝から夕方までS様ご夫婦は頑張って仕上げました。次回このカウンターを大工さんが取り付ける作業をブログでお伝えしたいと思います。       S様大変暑い中、2日間作業お疲れ様でした!家が完成してから、自分たちで頑張って仕上げた木を見るとたくさんの思い出が浮かぶのではないでしょうか。私は現場を確認しに行ってきましたが、とても素敵な仕上がりとなっていました。   漆喰をご自身で施工したいという依頼はあります。今ホームセンターで手軽に行えるDIYの用品もたくさんあるそうなので、興味のある方は是非活用してみてはいかがでしょうか?例えば、造作も新築段階では予算がなくても、打ち合わせの段階で将来的に設置したい箇所に下地だけいれておいて、DIYも良いと思います。家を建てた後に少しずつ、自分達で手を加えていくのも楽しいと思います。 造作を引渡し後に入れたい時は、下地の設定が必要な場合もあります。将来的にこの場所に造作を作りたいとお考えの方は、設計段階で藤村に是非ご相談くださいね。         私たち田中建築株式会社は、 「家づくり」を「幸せづくり」にするという信念があります。 それを実現するための方法は、ファイナンシャル・プランの見直しと 自然素材をふんだんに使ってデザインされた木の家です。 同じ志を持った協力業者と共に お客様の思いに寄り添う、顧客密着の工務店です。          

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