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代表取締役 田中 慎也
2024.11.06
寿司屋の大将はネタの産地を知っているが・・・。
こんにちは。 おかげさまで創業75年。
自然素材の木の家専門店 田中建築株式会社
三代目 代表の田中慎也です。
先日、大阪に行き林業のことについて研究をされている「株式会社古川ちいきの総合研究所」の古川さんにお会いし、林業と工務店についてのお話をお伺いしてきました。
その中で、「寿司屋の大将はネタの産地を知っているが、工務店は材木の産地を知っている会社は少ない」とのお話でした。確かに、集成材を構造材として多用している現代にはその情報は必要なのかもしれません。しかし、弊社のように構造材に集成材を使わないと決めている会社、地域に密着して地域のお役に立ちたいと考えている会社にとっては、その木材の産地や強度、林業のことを詳しく知り、それをいかした家づくりをすることが重要だと思います。
弊社の使っている長野県の木材の産地は、山ノ内町の竜王スキー場の隣あたりです。地元で育まれた木を使うことは、気候に適した快適な住まいを提供するだけでなく、地域経済の発展と森林の保全につながります。
強度を比較してみます。
ヤング係数→
長野県産スギ ; 6,500~7,500 N/mm²
他県産スギ(宮崎県、秋田県など) ; 6,000~7,000 N/mm²
高標高地の気候がスギの木質を強化。冬季の成長が遅いため、年輪幅が狭く密度が高い。
曲げ強度 →
長野県産:50 N/mm²
宮崎県産:45 N/mm²
雪の重みに耐える必要があるため、曲げ強度が高い特徴を持つ。耐湿性・耐久性の違い長野県産木材は、気温差が大きい環境で育つため、含水率の変化に強く、乾燥収縮が少ない。温暖な地域(宮崎、和歌山)産の木材は早く成長するため、年輪幅が広く、収縮や変形が起こりやすい。
このように、強度にも差が出ます。
また、そのほかの利点とすればCO₂削減効果で、長野県産木材1m3当たり、0.9トンのCO2を削減し、輸入木材を使用する場合に比べて、輸送でのCO₂排出量を30%から50%削減することが可能です。
さらに、長野県内の森林業は約16,000人の雇用を支えており、地産地消の推進で年間約20億円の地域経済効果があると試算されています。
私たちは、長野県産の木材にこだわることで、地域の循環と調和を大切にしています。地元で育まれた木を使うことは、気候に適した快適な住まいを提供するだけでなく、地域経済の発展と森林の保全につながります。この選択が、次の世代に誇れる豊かな暮らしを育むと信じています。
私たち田中建築株式会社は、 「家づくり」を「幸せづくり」にするという信念があります。
それを実現するための方法は、生涯に渡るお金の計画を立て実行すること、
自然素材を使ってデザインされた高性能な木の家を建てることだと信じています。
同じ志を持った協力業者と共に お客様の思いに寄り添う、顧客密着の工務店です。
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