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これだけは知っておきたい住宅の耐震性!
2016.05.26 こんにちは!
おかげさまで創業67年。
子育て世代のための自然素材・木の家専門店
田中建築株式会社 三代目 代表の田中慎也です。
耐震・制震・免震を理解しましょう!

熊本で大きな地震が発生し、今でも捜索活動が行なわれています。
大きな地震が起こるたび、建築基準法が改正されてきました。
また、みなさんもご自分の家やこれから新築しようとする家の耐震性について
気になるところだと思います。
では、木造住宅の場合地震に対する対策はどのようになされているのでしょうか。
これには大きく分けて三つの方法があります。
耐震、制震(制振)、免震です。
言葉はお聞きになったことがあると思います。工事をする際、同じ建物で耐震に10万円かかるとしたら制震に50万円、
免震には300万円かかるといったイメージです。では順番に見ていきましょう。
まずは耐震です。
木造住宅では一般的にこの耐震の方法が取られます。
耐震等級1,2,3と基準も設けられています。
等級によって地震保険が安くなったり住宅ローンの金利が下がったりします。
耐震とはひとことで言うと建物を揺れないように、ガチガチに固めることです。
地震の力に対し、主に壁の強度を上げて耐える構造です。
筋交いといわれる、柱と柱の間に入れる斜めの材料や、壁に貼る耐震パネルといったもの、
そして柱や梁、筋交いを金物で固定して強度を出します。
次に制震です。
建物内部に取り付けたダンパー等により地震の力を吸収し建物の振動を低減させる方法です。
住宅に使われる物では「パネル型高減衰ダンパー」や「ブラケット型オイルダンパー」などがあります。
高減衰ゴムといわれる、揺れを熱に変える特殊なゴムを使う物や
オイルダンパーという車の足回りのスプリング部分に使われているものと同じような方法で
揺れを軽減させる物があります。
ちなみに、東京スカイツリーに使われている制振技術は、
五重塔の心柱をヒントに作られているのをご存知ですか?
(日研設計スカイツリー設計プロジェクトHPより)
中央部に設けた鉄筋コンクリート造の円筒(=心柱*)と外周部の鉄骨造の塔体を構造的に分離し、
中央部の心柱上部を「重り」として機能させた新しい制振システムを使っています。
日本の伝統的な塔である「五重塔」は、これまでに地震による倒壊例がなくその秘密は、
同じく建物中央の柱=心柱にあると推察されています。
634mという塔を現代の技術でつくろうと試みた結果いわば、現代の最新技術と伝統的構法が出会ったわけです。
そこで、今回の制振システムを五重塔になぞらえて「心柱制振」と呼んでいます。
とあります。
大工の伝統技術が現代に活きている事例です。
次に免震です。
これは、建物本体と基礎部分の間に特殊な装置を入れ、揺れに対して力で踏ん張るのではなく、
揺れが建物に伝わらないようにする方法です。
土台部分を鉄骨、もしくは木造で頑丈に作り基礎の間にゴムや
ダンパーを入れその上に住宅を造るというものです。
地震が起きた際は、家の中の家具も倒れてこないほど揺れを逃がしてくれます。
ただ、費用はどうしても高くなってしまいます。
このように、いろいろな方法がありますが予算やお客さまの考え方によって適切な方法を選ぶことが大切です。
また、地震は1回限りということはありません。
大きな地震が来た場合には損傷箇所がないかをしっかり点検することも大切なのです。
私たち田中建築株式会社は、
「家づくり」を「幸せづくり」にするという信念があります。
それを実現するための方法は、ファイナンシャル・プランの見直しと
自然素材をふんだんに使ってデザインされた木の家です。
同じ志を持った協力業者と共に
お客様の思いに寄り添う、顧客密着の工務店です。