ブログBLOG

家づくりのこと

2019.05.29

消費税の増税は注文住宅の購入にどのような影響をもたらすのか

2014年消費税は5%から8%に引き上げられました。
引き上げられる直前、駆け込みで大きな買い物をされた方も多いのではないでしょうか。
そして、いずれは10%になる消費税。
現在注文住宅の購入を検討されている方にとって、2%の増税はとても大きいですよね。
それでは消費税の増税は、注文住宅の購入においてどのような影響を及ぼすのでしょうか?

□消費税8%で購入するための引き渡しのリミット
消費税8%で住宅を購入したい場合、消費税が8%のタイミングで購入の契約をすれば大丈夫ではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、消費税が適用されるのは受け渡しのタイミングです。
2019年の10月から消費税が10%に引き上げられるため、引き渡しの期限は9月30日ということになります。
もしも引き渡しが10月以降になってしまったら、住宅購入にかかる費用は大幅に変わってしまうことになるでしょう。
この引き渡し時を見越して、余裕を持って注文住宅を購入しましょう。

□消費税増税で価格がアップするもの
消費税増税によって価格の上がるものはまず建物の価格です。
土地自体に消費税は付きませんが、その上に建てる建物には消費税が必要です。
1000万円の建物を建てるとしても消費税8%だったら1080万円で足りたものが、10%に引き上げられることによって1100万円となり20万円も多く課税されてしまいます。
また忘れられがちなのが不動産会社に支払う仲介手数料です。
この仲介手数料にも消費税が関係しているため、消費税増税によって多くの手数料が取られてしまうことになります。

・駆け込み購入には気をつけましょう
消費税増税を免れたいがために、工期を急かすことがありますが、無理に早く作り上げた住宅は安全性が高いとは言えません。
駆け込み工事で急いで作ってコストを下げることができても、乾燥に十分な期間が与えられなかったために強度が落ちたり、素材が家に馴染みきっていないため住み心地の悪い住宅になってしまう可能性があります。
結局メンテナンスが必要になってしまっては、コスト節約にはつながりません。
また生涯のファイナンシャルプランをじっくり考えずに購入してしまうと、最悪の場合、家を手放してしまうことにもつながります。

□最後に
消費税増税は住宅購入の時期を決める大きな要素の一つです。
注文住宅購入時には、購入と受け渡し時でタイムラグがあることを認識した上で、目先の影響だけではなく長期的な視野で購入を検討しましょう。

一覧に戻る