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代表取締役 田中 慎也

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2025.07.13

禅坊靖寧で学んだ、自然と調和する建築の本質

こんにちは。 おかげさまで創業76年。
自然素材の木の家専門店 田中建築株式会社
三代目  代表の田中慎也です。

先日、淡路島にある「禅坊靖寧(ぜんぼう せいねい)」に宿泊してきました。
建築の視点から貴重な学びを得ることができました。この施設は、ただの宿泊・体験施設ではありません。建築がいかにして地形や自然環境と響き合い、人の心に深く作用するか――そのことを、身体全体で感じることができました。

 地形を読む設計

禅坊靖寧の建築で最も印象的だったのは、「地形を無理に変えず、活かす」という設計思想です。傾斜地の上に建てられた建物は、地面を均さず、そのままの地形の上に浮かぶように配置されています。

構造としては、細い柱で支えられたデッキが宙に浮くように広がり、そこから遠くの山並みを一望できる。まるで自然の中に身体が溶け込むような感覚でした。その土地でしかできない唯一無二の建物がそこにはありました。

風・光・音と共に暮らす

また、禅坊靖寧では、室内外の境界が非常に曖昧です。開口部が大きく取られ、外の風や光が自然に室内へと入り込んできます。冷暖房に頼りきるのではなく、自然の力を取り入れることで、居心地の良さを生み出している点に深く共感しました。

建築とは、「内」と「外」を分けるだけでなく、両者をどう“つなぐか”が重要なのだと、改めて考えさせられました。

中間領域といわれる部分は内と外を緩やかにつなぐもの。そこのここちよさを住宅にも取り入れていきたいと思います。

私たちの家づくりにも活かせること

今回の訪問を通して、「地形」「風」「光」といった自然要素を尊重しながら設計することの大切さを、改めて実感しました。これは、私たちが日々取り組む住宅設計にも直結する考え方です。

たとえば、敷地の高低差を活かした間取り、季節の風が通る窓の配置、朝日が気持ちよく入る寝室など。人が自然と気持ちよく暮らせる家は、見た目の美しさだけではなく、機能性・快適性も兼ね備えています。

禅坊靖寧での学びを、これからの家づくりにどう活かしていくか。改めて、自然と調和する住まいのあり方を見つめ直していきたいと思います。

私たち田中建築株式会社は、 「家づくり」を「幸せづくり」にするという信念があります。
それを実現するための方法は、生涯に渡るお金の計画を立て実行すること、
自然素材を使ってデザインされた高性能な木の家を建てることだと信じています。
同じ志を持った協力業者と共に お客様の思いに寄り添う、顧客密着の工務店です。

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