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2023.03.08

これだけは知っておきたい建ぺい率・容積率の基本

こんにちは。
おかげさまで創業74年
自然素材の木の家専門店 田中建築株式会社
アドバイザーで宅建士の増田竜大です。

建ぺい率について

建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積の割合です。建築面積とは建築物の外壁、柱の中心線で囲まれた部分の面積のことで、実質的には建物の1階部分の面積になります。
つまり建ぺい率は建築物が敷地をどれくらい覆ってしまってよいかという数値で、たとえば「建ぺい率50%」と指定されていたら、敷地の半分は空地にしておかなければならないということです。この建ぺい率は、後述する容積率と同様に、用途地域ごとに都市計画として上限が定められています。

例 敷地面積100㎡、建ぺい率60%の場合、建築面積は60㎡まで

なぜ建ぺい率という規制があるかというと、良好な住環境を確保するためです。例えば多くの人が自分の土地にめいいっぱい建物を建ててしまったら、隣の人との間隔がすごく狭くなったり、日がはいらかったり、窓を開けたら隣の家の外壁で景色が楽しめないなど、不便な事がおきます。

それから安全性もあります。火災が発生したらどんどん燃え広がってしまい大変な事になります。結局そうなったら良好な住環境も確保できませんし、安全性も問題になるので、地域ごとに建ぺい率という規制をかけて、建物を建てられる敷地の広さに制限をかけました。

 

容積率とは

容積率とは、敷地面積に対する建築物の延べ面積(各階の床面積を合計した面積)の割合をいいます。土地に対してどれくらいの大きさの建築物を建築できるのかを示すもので、敷地面積に容積率を乗じると、建築物の延べ面積の上限が算出されます。この容積率も建ぺい率と同様に、用途地域ごとに都市計画として上限が定められています。

例 敷地面積100㎡、容積率200%の場合、延床面積は200㎡まで

なぜ容積率という規制があるかというと、色々理由はありますが、1つは人口密度といわれています。。
容積率の規制がなかったら、どんどん大きな建物ができる可能性があり、建物が大きくなるとそこに住む人の人数も増えることになります。そうすると一定の地域に人口が集中して住みにくくなる可能性がでてきます。そこで容積率という規制をかけて、人口を調整しているといわれています。

ただ最近は、少子高齢化などで人口が減少している地域が多いので容積率を緩和して、大きな家を建てられて、居住誘導して人口増加につなげようと考えているところもあるそうです。

 

最後に

建ぺい率と容積率は、調査時点で対象地を判断するうえでも、将来的な建築計画を立てるうえでも、非常に重要な建築基準法の規制のひとつとなります。
なぜなら、法規制の基準内か基準外か、数字で判断しやすく、違法建築、既存不適格など、建築基準法の中でも最も不適合の多い規制項目のひとつだからです。実際、宅建業・建設業だけでなく、金融機関が融資の担保評価をする際も、最優先でこの規制を確認し、違反している場合、特に容積率オーバーの場合は融資対象外とする金融機関が増加傾向にあります。

 

 

私たち田中建築株式会社は、「家づくり」を「幸せづくり」にするという信念があります。
それを実現するための方法は、ファイナンシャル・プランの見直しと自然素材をふんだんに使ってデザインされた木の家です。
同じ志を持った協力業者と共にお客様の思いに寄り添う、顧客密着の工務店です。

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