ブログBLOG

2020.11.01

田中建築の標準仕様の断熱材って?

皆さんこんにちは!

おかげさまで創業71年。

自然素材・木の家専門店

アドバイザーの北澤瑞希です。

11月になりましたね。だんだんお布団から抜け出すのがつらい時期になってきました。寒さが厳しい長野県。「お家を建てるなら断熱性にこだわりたい!」というお声をたくさん耳にします。

そこで今回は、田中建築が標準仕様として採用している断熱材のお話をさせていただきます。

田中建築では、「ダブル断熱工法」というものを標準で採用しています。

◇ダブル断熱ってなに?

お家の壁には断熱材というものが入っています。昔のお家には断熱材がちゃんと入っていなかったので、冬になると寒くてどうしようもないという状態だったのですが、今のお家は断熱材をしっかり入れているので、しばらくエアコンを入れておいて一度温まってしまえば、暖かさが逃げなくてずっと快適な温度が続きます。

この断熱材ですが、壁の外側から貼るタイプのもの(外断熱)と、壁の内部に入れるもの(内断熱)があります。外と内、二つの断熱材を使って施工するのでダブル断熱です。

〇壁の外側から貼るタイプのもの(外断熱)

お家の外側には断熱材の中でもトップクラスの性能を誇る、厚さ3㎝のフェノールフォームを張っています。ピンクの断熱材です。

「フェノール」とはよく鍋やフライパンなどの取っ手の部分に使われている黒い樹脂です。熱に強く、燃えない性質があります。万が一の火災の際に、煙や有毒ガスがほとんど発生しません。

他の発泡系の断熱材と比べても断熱性能が高いので外張り断熱に向いています。

また、物性が安定した材料なので、経年劣化しにくい特徴もあります。

◇メリット

断熱材が途切れないので熱損失が少ない。

気密性能が高くなる。

結露がおきにくく、柱などが痛みにくい。

◇デメリット

⚡コストが高いことが多い 
→田中建築は標準仕様として採用しているので、追加コストは発生しない。

〇壁の内部に入れるもの(内断熱)

壁の内側には、防湿・断熱性に優れた、厚さ10.5㎝の高性能グラスウールを壁の中に入れています。グラスウールとは、短いガラス繊維でできた、綿状の断熱材です。建築物における断熱材として最も広く用いられています。


【断面図】綿状の断熱材がびっしり防湿フィルムの中にくるまれています。

また弊社が使用しているものは、『ノン・ホルムアルデヒド』のグラスウール断熱材です。 ホルムアルデヒドは、シックハウス症候群との関連だけでなく、発がん性も指摘されている有害物質です。アクリアは、このホルムアルデヒドを一切含まない原材料を使用して製造している健康に配慮したグラスウール断熱材です。

断熱材の四辺に防湿気密フィルムの大きな耳が付いているので、確実な防湿気密工事ができます。


白いひらひらしたものが、耳です。

◇メリット

比較的安価で施工可能。

施工が簡単なので施工できる工務店が多い。

断熱材の種類が豊富。

◇デメリット

⚡柱などの構造体の部分は断熱材が入らないので、その部分から熱損失がおきやすい。

→外側にフェノールフォームを張ることにより、柱の部分までしっかり断熱され、熱が逃げない。

⚡断熱材の間に隙間ができやすく、内部結露が起こりやすい。

→防湿フィルムに断熱材がくるまれているため湿気を吸わず、結露しない。また施工した後せっこうボードで塞いでしまうので壁の中で動かない。

〇せっこうボードってなに?

石膏を主成分とした素材を板状にして、特殊な板紙で包んだ建築材料です。非常に丈夫で、断熱・遮音性が高く、建築材料として幅広く使われています。

↓ピンクの板が、石膏ボードです。

このせっこうボード、ピンクの紙の部分がホルムアルデヒド等の有害物質を吸着してくれる優れものなんです!

田中建築では、この「フェノールフォーム+高性能グラスウール」の組み合わせが

コストパフォーマンスに最も優れ、断熱効果も高い工法として標準で採用しています。

断熱性が高いと冷暖房もそこまでつけなくて良いので、省エネも期待できるので良いことづくしですね♪

お客様が寒い冬も快適に過ごせるよう、田中建築が一生懸命サポートさせて頂きます!

私たち田中建築株式会社は、
「家づくり」を「幸せづくり」にするという信念があります。

それを実現するための方法は、ファイナンシャル・プランの見直しと
自然素材をふんだんに使ってデザインされた木の家です。

同じ志を持った協力業者と共に
お客様の思いに寄り添う、顧客密着の工務店です。

一覧に戻る

関連ブログ