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広報 中山 聖子

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2025.08.13

真夏の灼熱現場!土留め工事の生コン打設!

こんにちは。 おかげさまで創業76年。 自然素材の木の家専門店 田中建築株式会社 広報 中山聖子です。

家づくりの現場レポート、今回は新築工事に伴う土留め工事の様子をご紹介します。
土留め工事は、敷地の高低差を安全に支えるために欠かせない工事です。また、隣地との境界をしっかり守り、敷地を広く有効に使えるようにする役割もあります。
この日の気温はなんと38度!立っているだけでも汗が吹き出すような暑さの中、黙々と作業を進める姿に、職人魂を感じずにはいられませんでした。

実はこの日を迎えるまでに、たくさんの準備が!
生コン打設当日、型枠の中にコンクリートを流し込む作業を見学しましたが、実はその前に、こんな工程を経て土留めが形になっていきます!

1️⃣まずは根切(掘削)から
施工の最初は、土留めをつくるために根切(掘削)を行います。土を掘ることで、土留め壁の基礎部分をしっかりつくるスペースを確保します。

2️⃣砕石敷き・転圧
まずは地盤をしっかり固めるところからスタート。これが甘いと後の構造に影響するため、丁寧に転圧されます。

3️⃣捨てコン打設
基準の高さや位置を正確に出すために、薄いコンクリートを流します。

4️⃣配筋
鉄筋を組んで、コンクリートにしっかり強度を持たせる準備。

5️⃣ベースコンクリート打設
土留めを支える“足元”をしっかり固めます。

6️⃣ 型枠組み
土留めの形をつくるため、木製の型枠を組み立てていきます。土留めは根元が弱くなりやすいため、今回は根元部分を45度の角度でコンクリートと鉄筋で補強しています。長期的な安定性のために欠かせない工程です。

 まずは型枠の準備から
擁壁づくりは、型枠を組むところから始まります。コンクリートを流し込む前には、型枠全体をしっかり濡らす作業が欠かせません。
これは、少しでも硬化を遅らせるためのひと手間。特に真夏のような気温の高い日は、コンクリートがあっという間に固まってしまうので、この準備が仕上がりを大きく左右します。

生コン車が到着、いよいよ打設開始!
生コンクリートを運んできたミキサー車が現場に到着すると、いよいよ本番です。生コンはシュートと呼ばれる道具を使って型枠内へ流し込みます。
また、生コンは工場で出荷されてから90分以内に打設完了しなければならず、この時間を過ぎると品質が低下し、JIS規格から外れてしまいます。そのため、現場は常に時間との勝負です。流し込んだらバイブレーターで振動を与え、コンクリート内の空気を抜き、密実で強い構造にします。見ていると簡単そうに見えますが、実際はタイミングと力加減が非常に重要です。

何度もシュートをつなぎ直しながら
擁壁全体にコンクリートを行き渡らせるには、一度で済むわけではありません。
位置を変えるたびにミキサー車を少しずつ移動させ、シュートをつなぎ直す地道な作業が続きます。
炎天下の中、汗をぬぐう暇もなく、職人さんたちはひたすら集中。まさに“待ったなし”の時間が流れます。

最後は一気に仕上げ
すべてのコンクリートを流し終えたら、固まる前に高さを調整し、コテで仕上げます。
このコテ仕上げはタイミングとスピードが命。硬化が始まる前に終わらせなければ、仕上がりにムラが出てしまいます。私たちも水分補給のサポートをしながら見守っていましたが、職人さんたちは休憩をほとんど取らず、約4時間ノンストップで作業を続けていました。

そして数日後、コンクリートがしっかり固まったら型枠を外します。現れたのは、職人さんたちの丁寧な作業で美しく仕上がった土留めの姿。このあと、周囲の土を戻す「埋め戻し作業」を行って、いよいよ完成となります。


暑さと時間との戦いの中、それでも妥協を許さず、美しく仕上げる職人さんたちの姿には、本当に頭が下がります。
完成した擁壁は、真夏の過酷な現場で積み重ねられた努力と技術の結晶。
この光景は、リール動画でもぜひご覧ください。現場の臨場感、職人の技術、そして家づくりへの情熱を感じていただけると思います!

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私たち田中建築には、「家づくり」を「幸せづくり」にするという信念があります。
それを実現するための方法は、生涯に渡るお金の計画を立て実行すること、
自然素材を使ってデザインされた高性能な木の家を建てることだと信じています。
同じ志を持った協力業者と共に、お客様の思いに寄り添う、顧客密着の工務店です。

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